昨日は仲秋の名月だったが、満月の夜、灯りを消した部屋に差し込む月光の明るさに驚くことがある。窓の外を見てもまるで昼間のように明るい(実際にはそんなことはないのだが、イメージとして)。
先日当方のひぐらし歳時記掲示板に、ある方から「満月の夜くらいは、すべての街灯を消して、月明かりを楽しむ時があっても良いかも…」という投稿があったのだが、なるほどこれはいいアイデアかもしれないと思った。月明かりを楽しむだけでなく、エネルギー節約にもなるからである。もちろん満月の夜だけ街の灯りを落としても、その節約効果は微々たるものかもしれないが、月の存在すら忘れかけている現代人に照明装置としての月の存在をアピールし、ひいては環境問題、エネルギー問題を考えてもらうきっかけのひとつとなるかもしれない…と思うのだ。
もっとも筆者が知らないだけで、日本のどこかではもう実行されているところがあるかもしれないが、日本全国一斉にやればイベントとしての話題性も高くなり効果は大きい。
もちろんすべての灯りを落とすなどは、治安上の問題その他でとても無理だろうが、都市機能が維持できる範囲で可能な限り街の灯りを消すのである。
照明装置としての月をもういちど見直してみませんか。