ネットをうろついていたら表題のような面白い記事を見つけた。
ある気象のページに掲載されていた質問と回答なのだが、その一部を引用してみる。
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【質問】たまに雲の隙間から太陽の光が放射状に射し込んでいるのを見かけるときがあります。光をたどっていくと光源に突き当たるはずですが、放射線の延長した交点に光源(太陽)があるとすると、太陽は雲のちょっと上にあることになり、宇宙のずっと先にあるっていうのはおかしくありませんか?宇宙のずっと先にあるのだったら、放射状ではなく平行に光が射し込むはず。
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じつは私もこの件に関して同じようなことを考えたことがある。
で、この質問に対する気象予報士の方の回答は、
「日本は赤道直下ではありませんから、太陽からの光は雲の真上からではなくて斜めに射し込んできます。このため、光が地面に近付くほど私達の近くの水滴やゴミに反射するので、下の方ほど幅広く見えるというわけです。」
というのだが、ちょっと違うんじゃないかな、と思った。多少はそういうこともあるかもしれないが、主な理由は観察者と光の束(もしくは太陽の位置)の単純な位置関係なのではないかと。
つまり、光の束が雲と接する部分をAとし、地上に接する点をBとすると、地上にいる観察者からみると、ほとんどの場合(※)、AよりもBの方が観察者により近い。ま、早い話が遠近法だ。遠くのものは小さく見え、近くのものは大きく見えるというわけだ。
(※)光の差す角度により、AとBが観察者から同じ距離にあれば光は平行(に近づいて)に見えるかも。つまり大ざっぱに言えば、太陽が観察者の後方にある場合。ちなみに太陽が観察者の前方の低い位置にあれば、光はより放射状に広がって見えるはず。
また、もし上空からこの光の束を見れば、逆に地面に近づくほど光が収束しているように見えるだろう。
流星群の出発点をたどっていくと一カ所にあつまるように見える、というのもこれと同じ理屈で、実際には平行に地上に降り注いでいる。また、空から降ってくる雪を見上げたときも、放射状に降り注ぐように見える。
私は気象や物理などはド素人なので、見当違いならごめんなさい。つっこみもご容赦(^^;